無調整化

 調整の手間とコストは、かなり大きなものですから、出来るだけ無調整化を図り ます。また、調整用部品、多くの場合トリミングポテンショメータかトリミングキ ャパシタなど、は機械的可動部を持ちます。機械的可動部を持つ部品は洗浄時を考 慮しなければならない、機械的振動に弱い、接点の酸化や磨耗、ごみなどによる接 触不良が起き易い、など信頼性を大幅に低下させる原因になります。また、普通の 部品に比べて高価であったり、実装スペースが多く必要なものであったりします。  例えば直流アンプのオフセット調整用のトリマを設けるよりは、入力がグランド レベルの時の値を引き算する回路を付け加えるといった方法で無調整化したり、マ イクロプロセッサや、A/Dコンバータが搭載されている場合は、自動キャリブレ ーションの機能を載せることも考えられます。
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