故障モード

 部品の故障のしかたの特徴を知っておかないと、故障した場合にひどい事態にな ります。部品などの個性を知り壊れかたの特徴も知っておく必要があります。

 例えば、固体タンタル電解コンデンサの故障モードは短絡ですので、電源部に使 用していたりすると、電源短絡事故から出火ということになりかねません。 CMOSのICもラッチアップが発生すると電源の短絡事故と同じです。 メタライズドフィルムコンデンサは、ピンホール短絡が生じた場合、自己修復し ますので安心して電源用に使用できます。大方の抵抗はオープンモードで壊れます から、不燃性抵抗などではフューズの代わりに使用できたりします。アルミ電解コ ンデンサはドライアップによる容量低下と損失の増加が起こる、定格を超える電圧 がかかった場合、破裂事故になります。トランジスタのVBEブレークダウンは、 hFEの低下を引き起こすし、過負荷の場合、短絡モードでもオープンモードのど ちらの故障モードにもなりえます。


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