刃持ち、丈夫さ、錆びにくさ
この図表は、横軸に 刃持ち、縦軸に 丈夫さ を用いて刃物鋼をプロットしたものです。 円の大きさは 耐蝕性 を示し、大きい円ほど耐蝕性能が優れています。 これらの値は、ラリン・トーマス博士の著書 Knife Engineering: Steel, Heat Treating, and Geometry [1] に基づいています。 鋭さは研ぎ技術、仕上げ、炭化物粒径に大きく依存するため、本図には含まれていません。
この図表は、ラリン・トーマス博士が発表したデータに基づく独自に作成した可視化資料です。解釈と提示は筆者によるものです。
これらの評価は、熱処理を施した典型的な性能範囲を示しており、刃先形状、仕上げ方法、刃研ぎの手法は考慮されていません。
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みかん色の斜線は、ステンレス鋼と工具鋼の経験的な境界を大まかに示しています。
この線より右上の領域は主に工具鋼が占めています。
合金設計の進歩により、一部のステンレス鋼は耐蝕性を維持しながら工具鋼に匹敵する性能を発揮できるようになりました。
この図表は、経験豊富なユーザーの間で広く見られる選好の多くが主観的なものではなく、むしろ合金設計における構造的なトレードオフを反映していることを明らかにしています。



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